震災から16日目でサービスが開始できました。皆さんのおかげです。感謝します。

 たんぽぽの施設にたまった泥を、雪かき棒で払う事2日間。床が見えた時はホットした。仙台からボランティアさんが10名。職員も入り15名で泥との闘いをした。何も考えずだだ泥かきをした。設計屋さんに聞くと再建まで2カ月はかかるという。このままではたんぽぽがだめになる。職員の生活もある。職員の車は4台ダメになり、施設の車は6台がだめになった。たんぽぽはどこからも補助金をもらわないで創った施設。社長は再建には2千万円かかるという。

 避難所に行くと震災前まで歩けていた人が歩けなくなっている。家と家族を失った人たちが避難所にはたくさんいる。何とかしなくてはならない。再建しかないと思った。それも1日でも早い再建だ。生かされた自分にできる事は再建しかないのだと思った。市役所に行き健康福祉部長に訴える。「早く要介護者を施設に連れてきたい」と訴えた。要請文を市長に提出する様に言われる。しかし、停電している。ボールペンで要請文を書いていると電気が通り、手書きの要請文を提出せずに済んだ。市も応援するからと力強く言われ勇気がわいた。水を入れるタンク、レトルトの食品、毛布、灯油など支給された。

 たくさんの人たちがボランティアに来てくれた。仙台から自転車で来てくれた船山さん、高校生、浪人生、大学生、社会人。みんなで使えるものは水で洗った。まだ、水が通っていなかったが、隣の平井さん宅の井戸水を車でつんでたんぽぽまで運び洗った。

 被災に会った職員も少しづづ出始めてきた。職員に訴えた。避難所で介護を必要としている人たち、孤立した家でじっと耐えている高齢者を少しでも早くたんぽぽに連れてきたいと訴えた。私のごり押しの行動に職員は付いてきてくれた。また津波が来るかもしれないという恐怖と不安に耐えてたんぽぽに来てくれた職員に感謝したい。

 26日は無料で送迎とお風呂と食事を提供したいと職員に訴えると皆賛同してくれた。ここまで来れたのはたくさんの方々のおかげだからお返ししたいと話した。

 市役所に行くと東北放送のラジオが来ていた。アナンサーに訴えると番組に出ていいと言われた。26日に避難所の高齢者にお風呂と食事を提供したいと話すと、今必要なものは何ですかと言われる。明日から入浴介助するのにバスタオルがないと話すと、それを聞いていた仙台の及川さんがボランティアさんを通してたくさんの下着とバスタオルを届けてくれた。感謝。

26日は避難所から6人、自宅で入浴できていなかった人たち4人を温かくおもてなしした。

 28日からサービスを開始した。施設に入った人、仙台に引っ越しした人もいて震災前から比べると10人近くの利用者が減っていた。また、車椅子ごと乗れる送迎車が2台ダメになっていたので重症の人たちを迎えに行けない。

 震災から16日目に新しい施設で開設できたことは驚異だと思う。何としても1日でも早く利用者を、地域で孤立している高齢者のお役立ちしたいという願いがみんなを動かしここまでこれたのだと思う。今日もたくさんの物資が届けられた。四国から讃岐うどん、仙北からも車で支援物資を届けて戴いた。孫の手の松浦さんはたくさんの段ボールに入った衣類を届けてくれた。福島の介護施設をしている杉原さんからも支援物資が届けられた。ありがたくてありがたくて感謝しても感謝してもしきれない。

 

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