美し郷のこの地を再び・・・
この地区の玉浦中学校の校歌に「日本国の再建を・・」「美し郷、わが中学のあるところ」の歌詞がある。 中学の時、戦後何十年もたっているのに何が日本の再建なのかと思った事があった。それが今まさに再建の時代に入った。 家を流された友人に電話した。これまで築き上げた物が総てなくなったと泣いていた。悔しいと泣いた。それでも、泥にまみれた皿や茶碗を洗って使っていると力強く話す。 今日、訪問した大正4年生まれのお年寄りの頭の中は津波の前の相の釜の部落があった。 あの美しかったふるさとの海を心から楽しめる日を夢見て、泥をはねのけ生きていきたい。