介護する嫁たちを理解して欲しい

 「育児を楽しんでいます」という声は聞くが「介護を楽しんでいます」という声を聞いたことが無い。子育ては、1歳になれば歩くようになる、2歳になればおしゃべりが出来ると先が見える。わが子の事だもの楽しくてしょうがない。
 介護は先が見えない。延々と続く。いつ開放されるのだろうと憂鬱になる。そんな事を考える自分に罪悪感を覚える。
長男の嫁は、介護の中心になっている。彼女たちは、自分のやりたい事を総てではなくても犠牲にして介護をしている。介護にかかる時間だけではない。精神的な負担は、中々理解してもらえない。長男である息子もよそに嫁いだ娘もその心情を理解できないことだろう。でも理解して欲しいと思う。月に1回でもいいから手伝いの手を差し伸べて欲しい。そして、ねぎらいの言葉をかけてほしい。
 疲れきった心と身体にねぎらいの言葉と安らぐ時間を分けて欲しい。嫁と言う字は家に女と書く。女が家に縛られてきた時代は終わったかのように人はいう。いいや、私の周りにはまだまだたくさんの家に縛られている女たちがいる。その人達の思いを周りの人達は少しでも理解してもらいたい。

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