認知症の家族と付き合うための介護者の心得

 「たんぽぽ」の管理者である私は要介護3の舅と要介護2の姑と暮らしている。プログを書く隣の部屋で姑は茶の間のこたつを片づけている。「春だから炬燵いらない」と言う。この炬燵撤去事件はこの間何度も繰り返されている。
 認知症だけでなく年寄りと共に暮らす時、行動パターンを介護者は把握しておくことが大事である。それは介護者の精神的な安定を図るためにも必要である。
 奇遇な行動に腹を立て感情をむき出しにして怒ってしまうと、相手は、何故怒っているのだろうと不安と悲しさを持ってしまう。この人は季節を理解していない、炬燵を今後も撤去してしまうだろうと考えよう。
 絶対に相手を責めてはいけない。相手は正しい事をしていると思っているからである。
物がなくなった。ようやく探しだしたが、またなくなった。隠しているのではない。その人にとっては、そこが起き場所なのだ。物がなくなったら、その起き場所に行ってみよう。但し起き場所は一か所だけではない。数か所あるから注意の事。
 介護生活の中で介護するものの精神の安定が大事である。少しでも安定した心を保つには自分自身の感情のコントロールが大事である。「これが良い」という心境を保つために介護保険のサービスを利用する事とともに介護者自らの楽しみを持つ事も大事と考える。

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