東北関東大震災によるたくさんの皆さまからの励ましご援助ありがとうございます。

3月11日14時46分。たんぽぽはおやつの時間の前で、ゲームなどをしていました。突然起きた大地震。皆で頭に座布団をかぶり余震も続いていたので皆で震えていました。施設の中は倒れるものもなく、余震がおさまる事を祈っていました。まさか、津波がこのたんぽぽまで来ることは誰も予期していませんでした。サイレンが鳴り「津波が来るから避難してください」と消防団が走り回り、事の重大さを知りました。社会福祉協議会の小菅さんが8人乗りの車で来てくれた時は涙が出るほど嬉しかった。上履きのまま取るものも取らず近くの避難所に車で走りました。津波は静かに向かってきて急にゴウーという響きのように押し寄せてきました。集会所の2階に避難しましたが天井は落ちていて蛍光灯でかろうじて止まっている状態です。結局17名の利用者、9名の職員が避難時に泊まりました。急に歌いだす利用者、帰る帰ると外に出ようとする利用者。職員は一睡もせず、共に避難してきた地域の方々と利用者を守り、励まし続けました。
翌日、集会所の周りにも水が来ていましたが、なんとか15名の方々をご自宅まで送る事が出来ました。しかし、2名の方は自宅が浸水している状態で帰る家がなく2日間避難所生活をしました。
13日にたんぽぽに行くと、泥水が床一面を覆い、腰辺りまで水が来ていました。
昨年8月に増築しやっと軌道に乗り始めた時に今回の震災に会いました。
岩沼の太平洋沿岸の地区は壊滅状態です。沿岸だけでも死者は100名を越しています。
震災から今日で半月が過ぎようとしています。徐々に地域は復旧に向けて動き出しています。
総ての利用者さんに連絡を入れました。自宅にいる方々はほんの少し、親戚の家や入所している人など様々です。この地域は大きく様変わりしようとしています。誰も沿岸地区に戻ろうと言う人はいません。できれば入所施設を探してほしいと言われます。津波は人や家、車をなぎ倒し、今度は家族の絆も奪い取ろうとしています。
1―2か月はたんぽぽの施設は使えないとのことで近くの「中目さん」宅をお借りして再建しようと日々頑張っています。硬いコンクリートの上で寝ている方々を早くたんぽぽにお連れしたい。心が逸ります。再建にむけて頑張ります。

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